ゴルフでイップスと言うとパターが打てなくなる症状を指す事が多いようですが、「私はドライバーでトップから切り返せなくなる」症状が約2年間も続きました。
イップスになるのは賞金がかかったプロだけだと思っていましたが、アマチュアゴルファーの私でもなってしまったんです。
ドライバーイップスの始まりと私の症状
私のドライバーイップスはゴルフを始めてから7年目の2015年から始まりました。
初めて症状が出たのは仲の良いゴルフ仲間とラウンドしていた時で、ラスト2ホールの時でした。
バックスイングを始めてクラブがトップまで上がった瞬間、固まったんです。体が、、、。
具体的には「ダウンスイングが始められない」と言うか「切り返せなくなった」んです。
トップの位置からしばらく動かない私を見て、一緒にプレーしていた仲間は「どうしたの~?トンボが止まるよ~」なんて冗談交じりで言ってきました。
私的には動かないんではなく「動けなかった」んですけどね。
まぁ周りの人から見たら結構笑えますよね!?
3秒近くもトップで止まったまま動かないんですからね。
その日は残り1ホールだったので何とか終了しましたが、最悪な事に次のラウンドもその次のラウンドも同じ症状でドライバーが打てなかったんです。
仲間から「それはイップスだ!」な~んて言われて、正直「おい、お~い」と思いましたよ。
だって「アマチュアがイップスになる訳なんてない」と思っていましたからね~。
でもこれが、私のドライバーイップスの始まりだったんです。
練習場や他のクラブも打てなくなったのか?
不思議な事に練習場では普通にドライバーが打てるんです。今まで通りと言うかとにかく普通に。
コースで打てなくなるのはドライバーだけで、他のクラブなら普通にティーショット出来るんですよ~。全く固まる事もなく。
その時は、「練習場で打てるのに、なんで!?」って本当に意味が分からなくて頭が混乱したのを今でも覚えています。
ドライバーイップスを克服するためにプロに相談
ドライバーイップスになってしばらくは「すぐに治るだろう」と楽観的に考えていたのですが、3ラウンドしても5ラウンドしても治らない。これはやばいと思って知り合いのプロゴルファーや色々な人に相談しました。
しかし練習場では症状が出ないので、誰も相手にはしてくれませんでした。
多くの方に言われたのは「イップスは精神的なものだから自分でどうにかするしかないよ」と、、、。
まぁアマチュアだし、賞金がかかっているわけではないので、真剣になんて考えてくれるはずもないですよね。
ドライバーイップスの原因!?
仕方ないので、ドライバーイップスを直すべく自分で色々と考えてみました。
私の場合は「トップで固まる」と言う症状なので、固まってもそこから打てるようになれば良いのでは?と思いトップで止めてから打つ練習をしてみました。
以前にもそういう練習をした経験があったので、練習場ではすぐに出来るようになったのですが、コースに出ると「上手く出来ない」んです。
私は「これでもダメなのか~」と思いました。
その時にゴルフ仲間の一人に言われたんです。
「右手に力が入り過ぎてシャフトが立つ方向に動いてるよ」って!
その時に「あれっ、、、確かに!右手に異常に力が入っている」。
この時に私のドライバーイップスの根本的な原因は「右手が力んでいるせい」ではないか?、、と思ったんです。
しかしコースでしか力まない物をどう克服するべきか?私は色々と考えました。
そこで考えた結果試してみたのが「力んでも打てる方法」です。
克服するための力んでも打てる方法
私はオーバーラッピングで普段クラブを右るのですが、右手を使いにくくするために「左手だけグリップして右手は左手に沿えるだけ」の「ドラえもんグリップ(勝手に命名)」で打つ練習をしてみる事にしたんです。「ドラえもんグリップ」だと右手に力が入ってもクラブを握っていないので、シャフトが立つ方向に動かないんです。
そのためシャフトクロスにもならないし、八の字も描かない。
右手が使えないので最大飛距離は落ちますが、不思議とこれだと「力んでも打てた」んです。
練習場で出来てもコースで出来なければ意味が無いので、コースに出たらドライバーだけは「ドラえもんグリップ」で打ちました。
多少固まる時も有りましたが「ドラえもんグリップ」だと右手が力んでも何とか打てるんですよ。右手がほとんど使えないんで。
それから徐々に普通のグリップに近づけるように、右手は中指だけグリップして小指と薬指は左手の中指と人差し指の上に添える。親指と人差し指も浮かせて握るグリップにして練習を繰り返しました。
そのおかげか自然と腕の力が抜けるようになり、「トップではレイドオフ」、ダウンスイング軌道もインサイドから振れるようになっていきました。
結局、そんな事を繰り返し行い約2年もかかって「ドライバーイップス」を完全に克服する事に成功!さらにはアウトサイドインのカット軌道も修正出来てしまったんです。
結局はただの力みが原因?
いまだに「イップスの原因はこれだった!」と言う確実な要因はわかりませんが、おそらく「右手の力み」だったと私は思っています。
頭のどこかで「ドライバーを飛ばしたい」と言う願望が、コースでドライバーショットをする時だけ出てきて、気づかないうちに右手にだけ力が入って筋肉が硬直して固まっていたのでは?と勝手に思っています。
ドライバーイップスを克服して
最後に、ドライバーイップスになった私ですが、治るまでの2年間は非常につらくきついゴルフライフでした。
しかし、おかげで色々な事も知ることが出来た2年間だったと克服できた今は思っています。
一番は良かった事は、ドライバーが打てない事によってフェアウェイウッドが好きになった事。
これ、非常に大きいです。
それとトップで止めてから打つ練習をしたおかげで、バックスイングの事を考えるよりも、「ダウンスイングの軌道を考えた方が上手くなる近道」ではないかと言う事に気づいた事。
結果論ですが、ドライバーイップスになって良かったと思っています。
この記事を読んでくれているあなたは、私のようにイップスなんて経験はしない方が出来れば良いですが、もしなってしまったら上手くなるチャンスだと思って頑張って克服してみて下さい。
治った時には今よりもっとレベルアップ出来ていると思います!
長々と最後まで読んでいただき、ありがとうございました!